スローコミュニケーション×サイレント書道レポート
感情を文字にのせて、感情に色をのせて
まだまだ暑さの続く8月27日(土)、茅ヶ崎市生涯学習センターうみかぜテラスにて、スローコミュニケーション×サイレント書道のワークショップを開催しました。
書道の講師を務めるのは、茅ヶ崎市内で書道教室を開いている由美さんです。
由美さんは40代頃から少しずつきこえなくなっていった中途失聴者です。
今回の参加者は小学生一人、ろう者一人を含む5名でした。
手話通訳士2名と、ボランティアスタッフ2名も参加し、4hearts代表の那須と由美さん含め、計11名で実施されました。
自己紹介とアイコンタクトキャッチボールで場をあたためた後、「今きこえている音は何か?」を共有してから聴覚障害体験を行いました。
ヘッドホンを付けてもらいながら『今年の夏休み』をテーマにした雑談と、きこえない相手に『おすすめの場所や食べ物』を「伝えて」もらいました。
体験が終わった後は、周囲とのコミュニケーションが難しかった経験や困りごとが伝えられない心理などを那須から語り、
きこえない人には手話だけでなく様々な方法があることを説明しました。
参加者からは「どうしてほしいのかは人によって違いがありますか?」といった質問がありました。
参加されたろう者の方は「きれいに話せても相手の話していることが全くきこえない人もいる。例えば、見た目が外国人にみえたからといってこちらが勝手に英語で話しかけても、実際は日本育ちで日本語しか分からない人かもしれない。相手のコミュニケーション方法を見た目で勝手に押しつけるのではなく、その人に確認してみましょう」と語ってくれました。
「きこえない」という範囲は本当に幅があり、目の前にいる本人にコミュニケーション方法を確認していく大切さを共有できたところで、サイレント書道へうつりました。
今回、書いてもらう漢字のテーマは『夏』
自分の気持ちを、一文字で表すためにはどうすればいい?
工夫して書いてみます。
その文字は自分の気持ちを表現できていますか?
自分の気持ちを人に伝えることができるでしょうか?
本当の気持ちが伝わりましたか?
ここで、その文字に他の人がどんどん色をつけてみよう!そして、感想をふせんで周りに書いてみようということになりました。
最後に、参加者一人ひとりがその漢字に込めた気持ちをシェアして、講師を務めた由美さんからメッセージが伝えられました。
漢字というのは意味があります。
意味があるから、その漢字を一文字書くだけでも、人に気持ちを伝えられる。
その性質を使って、みなさんが心の中で思っていることを表に出す。
少しでも、出す。
案外、みなさん、ちゃんと気持ちを汲み取っている。
伝わっているように、私は受け取りました。
今日の取り組みの大切な趣旨は、トレーニングです。
人に気持ちを伝える練習です。
私は、人から人の気持ちをきくのが上手になりたいと思っているし、また、私に気持ちを上手に伝えてくれる人がたくさん増えたらいいなと思っています。
そのことを一番の目標にして、この取り組みをやっていけたらいいなと思っています。
今回は、本当に深い想いをシェアしてくれた参加者もいらっしゃいました。
そうした深い想いも、
もし、「声を出さない」としたら?
あなたならどのように伝えられますか?
相手の想いを受け取れるでしょうか?
想いを伝えるのはどこを介しても、「伝えよう」と思ったら、どうやってでも伝えられるんだ!ということを肌で感じられるプログラムワークショップだと思います。
このサイレント書道は、サイレントアートとともに9月から、
BRANCH茅ヶ崎3のまちづくりスポット茅ヶ崎にて定期開催していきます。
ぜひ、あなたも体験してみてください!!
レポート:レイ(4Heartsサポーター)
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