スローコミュニケーションプロジェクト
ゆっくり伝える、ゆっくり受け取る。
すべての人の“伝えたい”が歓迎される社会へ。
まちのコミュニケーションに、「スロー」を。
「店員さんに伝えたいことがわかってもらえず、長蛇の列ができて焦ってしまう」
「オーダーのときに筆談をお願いすることも、“申し訳ない”と思ってしまう」
「細かな注文は伝わらないと諦めて、いつも“わかったふり”をしてしまう」
スローコミュニケーション・プロジェクトは、
聴覚障害者の方のこんな声から始まりました。
想像力を膨らませてみると、このような困りごとは、聴覚障害に限らず、耳の遠くなったお年寄りや、精神的ストレスから対話に困難を抱える人、外国語を話す方、恥ずかしがり屋の子どもにだって、共通していることが見えてきます。
私たちは考えました。
「どんな人でもためらうことなく、お店に足を踏み入れるために必要なものはなんだろう?」
たどり着いたひとつの答えが
「スローな心」
たとえ手話ができなくても
英語が話せなくても
お店の人やお客さんが
あせらず、いそがず、ゆっくりと、
目の前の人の“伝えたい”に真摯に耳を傾けてくれれば、「ためらい」や「あきらめ」の気持ちは、きっと消えていく。
まちの人の心にも、小さなゆとりが生まれ、
人々の間に温かくて健やかなつながりが育まれていく。
いつしかまちに、誰もがお互いの表現を、
存在そのものを、祝福しあえる文化が育まれていく。
手話、筆談、言語、指差しといったあらゆるコミュニケーション手段を歓迎する包容力あふれる社会・文化を育むため、2021年5月、神奈川県茅ヶ崎市から小さな種まきをはじめました。
目印は、スローな心を表す
「スローコミュニケーションマーク」。
まちの店頭で目にしたら、どうぞ足を踏み入れてみてください。
あなたの小さな一歩から、社会は動きはじめます。
発起人:一般社団法人 4Hearts デザイン:株式会社ボンド ライティング:池田美砂子
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こちらにご賛同下さると嬉しいです。
・接客の際、1 人 1 人のコミュニケーション方法に対応する余白を持ちましょう。
(高齢者、子ども、聴覚障害・言語障害をはじめとする様々な障害者、外国人など、コミュニケーションが困難・ゆっくりした方への対応)
・コミュニケーションボード、指差しメニュー、簡単な接客手話、筆談、音声認識などコミュニケーション手段の選択肢をたくさん持ちましょう。
・茅ヶ崎市をトリガーに『スローコミュニケーション・プロジェクト』を全国に広めていくこと。
ご賛同店舗にはコミュニケーション方法や手話、どのような人がいてどんな困りごとがあるのか、どんなツールを準備できるのかを知って頂く機会を、後日設けたいと考えています。
そして、それらをご理解・導入いただける店舗には、店舗貼付ステッカーを配布したいです。
あわせてステッカー配布店舗がわかる一覧を作りたいです。
最初は茅ヶ崎市から少しずつ広げていきたいと思っています。あたたかい応援しあう風土のある茅ヶ崎だからこそ、できると思いました。
現在、マークや認知活動のための準備をしている所です。
ご賛同下さる店舗様を、これから募って行きたいと思っていますので、その際はよろしくお願いいたします。