注文が聞こえない喫茶店 4Hearts Café
2020年11月8日(日)にTAKURAMIフェス湘南 2020Autumn ~SDGs・コロナ時代の地域の企み × 体感型!TAKURAMI文化祭~がコワーキングスペースチガラボで開催されました。
4Heartsは路空珈琲さんとのコラボで、『注文の聞こえない喫茶店4Hearts Café』としてイベント出展しました。
美味しい珈琲の注文をあえて手話や身振りで受けるというのをやってみました。
簡単な自己紹介を一緒にやったりして、手話言語に触れてもらいました。
色んな方がたくさんお話に来てくださり、話が終わるのを待ってくれている人がカウンターに何人かいらっしゃって。ゆっくりお話しできなかった方、ごめんなさい。
私たち一般社団法人4Heartsは、当事者が代表だからこその化学反応を、地域の人と一緒に生み出したいと思っています。
・オンラインの居場所であるポータルサイト
・オフラインの居場所であるカフェバー
これらが両輪で回り、ビジネスを持続的に生み出せる場所になるのが最終目標です。
ほんの20年前まで聴覚障害者は、医者や獣医になりたくても法律で禁止されていました。普通自動車免許ですら、補聴器活用ができない聴覚障害者は2008年まで免許取得できませんでした。今でも障害者枠採用でキャリア形成はなかなか望めず、各々の良さを生かし切れていないことも多々あります。様々な障害の中で、聴覚障害者の職場定着率はワーストだという厚労省データもあるほどです。
とある人が言いました。
「そうなると周囲がどうこうというよりも、まずは当事者の価値観を変える段階から壁高いっすね…」
本当にその通りだなと思います。
私自身、植え付けられた無力感をぬぐうのに現在進行形で取り組んでいます。
地元の繋がりを大事にして、声をかけていただいたりしながら化学反応を少しずつ少しずつ。そうしていたら、私がやれることってこれなのかなーってのが見えてきました。それはきっと「当事者の価値観を変える段階」の1つなのかもしれない。それを再現できないかな?
オンラインとオフラインの居場所を両輪で回すこと。もしかしたらそれで、できないだろうか?
私たち4Heartsはこれから、そういう壮大な実験をしようとしています。
当事者カウンセラーの必要性を痛感していた那須。
誰もが当たり前に居られる居場所づくりをしたいと考えていた津金。
そこに、スポーツを通してごちゃまぜの世界を作りたいと考える加藤が加わった。
それぞれ聴覚障害者と聴者だけど、そんなことは関係なくって。
そうして3人で動き始めたら、1人、また1人と声をかけて下さる方が増えてきて、今に至ります。
ぜひみなさんも4Heartsの化学反応が広がるストーリーに、面白がって乗っかってみませんか?
[文:那須かおり]