令和4年10月30日茅ヶ崎市長選に向け、コミュニケーションボードを提供しました

茅ヶ崎市で活動する一般社団法人4Heartsは、令和4年10月30日に投開票が行われる茅ヶ崎市長選に向けて、コミュニケーションボードを提供しました。期日前投票の24日から、市内全ての投票所で使用されます。
手話イラストは、茅ヶ崎市聴覚障害者協会にご協力頂きました。

 

18歳以上の全ての人に権利がある選挙。
にも関わらず、投票する前の受付の時点で、感染防止シートとマスクで情報コミュニケーションバリアを感じる人がいます。

そこでコミュニケーションボードを試作し、茅ヶ崎市選挙管理委員会に提案しました。
いきなり満足のいくものになるとは選管も私たち4Heartsも思っていません。改善しながらより良いものにし、1月の市議選、4月の統一地方選にも使用していただけるよう、働きかけたいです。

本来ならば、手話を掲載する以上は表情や動きのある視覚言語であるため、デジタルサイネージやタブレットなどで手話動画を映すのがベストです。
しかし、将来的に全国全ての投票所にスピード感をもって情報保障されることを目指すならばと、導入しやすい紙媒体での対応をひとまずは目指しました。(デザインは少し、アプリのインターフェースを意識しています。)
端末を使った対応だと、予算の問題・物品管理や責任所在を各自治体内であれこれと稟議にかけなきゃいけないでしょう。使用頻度と予算が見合っているかどうかもあります。
それならばむしろ、スタッフの意識に働きかけることのほうが重要です。

選挙管理委員会には、何度もメールで、直接お会いして、お伝えしていることがあります。

聞こえない人が来たら見せればいいや、という後手の対応にならないようにして下さい。
聞こえない・聞こえにくい、話せない・話しにくい人は見た目で分からない上、人様の迷惑にならないようにと、なんとかやり過ごそうとする人の方が多い。
だからこそ、常にボードを持って、全ての人に同じ対応でボードを見せて下さい。

今回の取り組みだけで、すぐに当事者の使用意識が高まるとは思っていません。
でも、何回も選挙に行くたびにコレがあるなという意識になったとき、そこにあるのが当たり前化したときに、初めて「ちょっと使ってみようか」となると思います。

とても時間がかかる取り組みです。
設置しました、がゴールではありません。

 

そういったことを、投票所スタッフに周知して欲しいとお願いしました。どんなテクノロジーを使おうが、アナログなコミュニケーションボードを使おうが、ツールは所詮ツール。
社会の側がまずは、意識をしっかり持つことが大切です。

 

 

障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法
障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策の推進 内閣府

障害者差別解消法 合理的配慮の民間の義務化
障害者政策委員会
障害を理由とする差別の解消の推進 内閣府
障害者の差別解消に向けた理解促進ポータルサイト −合理的配慮を知っていますか−
合理的配慮等具体例データ集 合理的配慮サーチ