日本ろうLGBTQ+連盟から専門通訳育成・勉強会の告知
日本ろうLGBTQ+連盟から下記の告知がありましたので、共有いたします。 ろうLGBTQ+専門に特化した手話通訳育成、勉強会のご案内この度、日本ろうLGBTQ+連盟ではじめての手話事業を開催することになりました!ろうLG […]
【みみとこころのポータルサイト】一般社団法人 4Hearts (フォーハーツ)。聴覚障害者がかかえる様々な社会問題を多くの人と共有し、地域や社会と"ともに"解決していきます。
「聴覚障害」は、音や声を聞いたり感じたりする部分に問題があり、音や声が入らない、入りにくい障害です。病気や事故などで生じる場合や、生まれつきの場合、加齢などによる場合があります。見た目では一般の人と変わらず、わかりにくい障害です。
一口に「聴覚障害」といっても、個々の聴力だけでなく、聞こえなくなった年齢やコミュニケーション手段、育った環境などひとりひとり違い、ひとくくりにはできません。
聴覚障害には感音性難聴、伝音性難聴、混合性難聴の3種類があります。
聴覚障害者の中で一番多いのは感音性難聴です。音を感知する部分やその音を信号に変換する(内耳や聴神経)部分に障害部位がある場合です。感音性難聴は音が小さくなるだけでなく、聞こえにゆがみが生じます。音は聞こえていても、言葉として正確に内容を聞き取ることが難しい人も多くいます。
外耳から中耳の間で音の振動を感じる部分に障害がある場合が伝音性難聴です。音が小さくなり聞こえにくくなるのが特徴です。補聴器を装用して音を大きくすれば、言葉を理解することができる場合もあります。加齢による老人性難聴もこの伝音性難聴です。
感音性難聴と伝音性難聴とが合わさった難聴です。補聴器が役立つ場合もあります。
聴力のレベルは音の大きさを示す「デシベル(dB)」という単位で表します。数字が大きいほどその音は大きく、医学的には聞こえの度合いによって難聴を「重度」「高度」「中等度」「軽度」に区分しています。25dB以下の音が聞こえる場合は難聴がない状態とされます。 身体障害者手帳の等級を決める時にもこの基準が適用されます。
(WHOによる聴覚障害分類)
2級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上、全聾の場合 |
3級 | 両耳の聴力レベルが90dB以上の場合 |
4級 | 両耳の聴力レベルが80dB以上の場合、 または両耳による通常の話し声の語音明瞭度が50%以下の場合 |
6級 | 両耳の聴力レベルが70dB以上の場合、 または片方の聴力レベルが90dB以上、もう片方の聴力レベルが50dB以上の場合 |
身体障碍者障碍程度等級表/厚生労働省
日本国内で、身体障害者手帳を取得している方は約34万1000人(平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)/厚生労働省)です。
障害等級が身体障害者手帳取得の基準に当てはまらない方や、老人性難聴で手帳の取得をされていない方などを含めるともっと多くの聞こえに悩みを持っている方がいます。
生まれつき、もしくは音声言語獲得以前に重度の聴覚障害になった方や手話を母語として使用する方をろう者、音声言語獲得後に事故や病気などの要因で聴覚障害になった方を中途失聴者、軽・中度難聴で補聴器等を使って音声による会話が出来る方を難聴者などと呼ぶことがありますが、この区分については、個々の生育環境やアイデンティティなどの背景があり厳密ではありません。そしてその区分に縛られないのも、どれかを選択するのも、本人次第なのです。
音声で話しているから聞こえている」「補聴器をつけているから聞こえている」「聴覚障害者だから手話を使う」「聞こえないけれど筆談で通じる」など、思い込まないことが大切です。相手や場面に応じてコミュニケーション手段を使い分けたり、併用したりします。
手や指、身体の動き、表情や動作などを使って表現し、目で見て理解します。日本語とは異なった独自の文法が存在する言語です。 ネイティブサイナーの使う日本手話、日本語を手指動作に置き換えた日本語対応手話、日本手話と日本語対応手話の両方を合わせた中間手話があります。
50音を手の動きで表現する方法です。手話と一緒に補助的に使われます。
文字を書いてコミュニケーションを行う方法です。ペンや紙を使うものに限らず、手のひらに指で書いたり、空書きしたりすることもあります。
物の形や動きをとらえ、映し出すように表現します。
話している口の形や動きや表情などを見て相手が発する言葉を捉え、音声言語を用いてコミュニケーションをとる方法です。
口の形や動きが同じ言葉(例:たまご、なまこ、たばこ)や同音異義語などは伝わりにくい場合があります。また、暗い場所や逆光、距離が遠い場合などは相手の口の動きがわかりにくくなります。
音や声を増幅したり、音声を電気信号に変えて直接内耳に送ったりして聞き取ります。残存聴力のある人は、口話と併せて相手の話を理解します。
しかしこれはあくまで補助です。長期に渡る調整やリハビリを経ても、聴者のようにはならないことは留意しておくべきところです。