『教室はまちがうところだ』

ろう重複障害児を持つママの子育て奮闘記(5)

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私が小学生の時、担任の先生が学級通信にこの詩を書きました。
その後、先生は模造紙にこの詩を書いて教室の壁に貼り、毎日、必ずこの詩をクラス全員で暗唱していました。

『教室はまちがうところだ』  蒔田 晋治

教室はまちがうところだ
みんなどしどし手をあげて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか

まちがうことを おそれちゃいけない
まちがったものを ワラっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃないか こうじゃないかと
みんなで出しあい 言いあうなかで
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで 伸びていくのだ

...

出典:『教室はまちがうところだ』(子どもの未来社)

《まちがえることを怖がらずに、自分の思いを言えるようになってほしい。
間違いに気がついたら、それを正すチカラを身につけてほしい。》

先生のこの思いに気がついたのは、我が子に聴覚障害があるとわかった時です。

『窓ぎわのトットちゃん』で手話の存在を知ってはいたものの、手話を使っている方々をテレビ以外では見たことがありませんでした。
でも、くみちゃんとの過ごした1日があったので、すぐに手話の本を買いました。

私も喉の病気で半年近く声を出せなかった経験をしています。
くみちゃんも、全く声を出していませんでした。
《この子は、手話で自分の思いを伝える大人になる。
そのためには、まず私が手話を覚えなければ》
自分の経験も含め、使命感を持っていました。

買った本は初心者向けの『手話単語集』でした。
単語はわかるけれど、どうやって文章にすれば良いのかがわからずにいました。

その時に、ママ友さんから言われたのです。
「うちの子の幼稚園に、聞こえない方がいるのだけど、会ってみる?
幼稚園で、お母さん達に手話を教えていて、
あなたの話をしたら、会いたいって言っているの。」

「会わせて!」

我が子と私がスタートラインに立てた瞬間です。

 

 

著者:真愛美

妊娠中の風疹感染による先天性風疹症候群のろう重複障害児のママ。
同じような境遇のママ達に少しでも参考になればと子育て体験記、知恵、アドバイスなどを自身の経験から執筆。

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